長い園長生活の中で、疲れを癒そうとあちこち旅に出かけ、いろんなことに挑戦してきました。けれど最近は、少しだけその行動力もお休み気味です。
それでも昔から変わらず続いているのが、乱読の楽しみ。金曜の夜、少し夜なべをしながら本を開く時間が、今の私の小さなご褒美です。土曜の朝は少し寝坊を…と思いながらも、体は正直で、やっぱり5時半には目が覚めてしまうのですが、それもまた長年のリズムですね。
本の選び方は気の向くまま。本屋大賞の作品だったり、ニュースで名前を見かけた作家だったり。読みながらぐいぐい引き込まれることもあれば、なかなか進まず同じところを行ったり来たりすることもあります。それも含めて、読書の時間です。
先日まで読んでいた湊かなえさんの「G戦上のアリア」は、どこか自分と重なる思いがあり、静かに心に残りました。そして今読んでいるのは、内舘牧子さんの「終わった人」。ニュースをきっかけに手に取った一冊です。
定年を迎えた主人公の姿にふと自分を重ねながら、それでも今こうして子どもたちと一緒に過ごしている時間が、どれほどかけがえのないものかを改めて感じています。
「若いですね」と言っていただくことがありますが、それはきっと、子どもたちから毎日たくさんの元気や未来を分けてもらっているからなのでしょう。
“終わった人”ではなく、子どもたちの“これから”の中にいられる毎日。そのことに、そっと感謝したくなるこの頃です。