中間発表を終えて


8月12日に石川県幼稚園教育研究協議会で研究の中間発表をしました。

先生たちはいろんな会で研究をし、発表する経験をしてきましたが、
馬場幼稚園として、研究し発表するのは久しぶりでした。
そのうえ、私は幼稚園協会の研修委員長ですから、プレッシャーも人一倍ありました。

しかし研修委員長として学んだことを、形にした研修をしようと以前から思っていましたから、
「馬場の慣例を見なおして、一人ひとりの子どもが生きる教育課程を作りげたい」という副題を付けました。

今まで当たり前にしていたことを、「なんで?」と問い直すところから研修をしたいと思ったからです。

園長を永くしていると、当たり前になっていることが多くあります。
先生たちも経験年数が加算してくると、当たり前のように思っていることを
後輩に当たり前のように伝え、それが幼稚園の文化となっているように思います。

子どもは毎年違っているのに、私たちは慣例と思っていることに、
子どもを合わせることに四苦八苦し、悩み続ているのではないか、
成長している子どもの発達に沿っていないのではないかということに疑問を持つようになりました。

そこで日々の生活の延長である行事を見直すことを通して
「一人ひとりの子どもの良さをどうみるか」ということを問い続けたいと思いました。

行事の見直しをするときには、保護者にも理解していただくことが大切なので
数年前から保護者に説明したり、意見を求めたり、行ってきた行事を分析してみました。

結果から多くのことが分かり、それをまとめましたが、発表がきれいごとにならないように
私たちの失敗やつまずきをありのまま報告することを心がけました。

研修に参加された先生方も同じような経験をされているので、共感を持って聞いてくれたようです。


今回の研究発表を通して、馬場の先生たちも追い込まれた中で、
子どもを見る目を少しずつ豊かにしていくことができたように感じます。

中間発表の課題をこれから研究につなげ、10月の発表に備えたいと思います。