乗馬体験

私が園長になったころ、年長の子ども達に公共の場所で、感動したり、好奇心や達成感を持ったりすることができる体験をすることが、自信につながると思い社会見学を始めました。
観劇、音楽会、乗馬体験、動物園の餌やり体験、乳しぼり体験、リンゴ狩り、ぶどう狩り、イモ掘り、たけのこ掘り、焼き物、21世紀美術館、時計博物館、恐竜館、金沢駅など・・。いろいろなところに出かけました。

しかし、残念なことに時代の変化で、衛生面や、安全管理面で今までできたことがどんどんできなくなりました。

そんな中でも、乗馬体験は20数年変わらずに行ってきました。
幼稚園の子どもを馬に乗せたいと思い、最初は手探りでしたが、今は馬に乗るだけでなく、馬の生態を考えたり、馬のお世話をしている人や馬小屋の様子を見せてもらっています。クリスマスには馬小屋でお生まれになったイエス様の生誕劇をしていますが、そのためにも、この経験が良い刺激となっています。


例年なら秋に行うのですが、お天気が悪く
延期延期になってしまい、卒園間近の3月に乗馬体験を行いました。

 

子どもたちは馬に乗るまでは緊張気味でしたが、2周する間に笑顔も出て、馬の上からピースでサインをする余裕もでて、馬に乗った子ども達は得意そうな笑顔をしていました。

 

春のような陽気でネロ(馬の名前)が少し歩くと一休み、陽気で眠くなるようです。

 
 
今年も子どもたちの勇姿を撮ることができました。 昔は幼稚園の写真はカメラマンの父が撮ってくれていましたが、今は、私が幼稚園の写真を撮り続けています。
撮影の中で、私が一番格闘しているのが乗馬の写真を撮ることです。
 
写真のことを本気で習い始めたのは、父がなくなる1年前でした。それまでは父のかばん持ちで、撮影の手伝いをしていましたが、撮ることにまったく関心がありませんでした。
 
しかし、子どもたちと生活をしているうちに、子どもの笑顔を撮りたくなり、カメラを手にするようになり、撮影した写真を見ながら父に教えてもらっていました。
 
いつも思い出すのが、乗馬体験前日に、入院中の父がベットから起き上がり、子どもと馬を一番良いアングルで撮るために、私の立つ位置と馬の位置を図解して教えてくれたことです。
 
おまけ
乗馬体験の最初から、お世話になった理事長さんが引退しておられましたが、4年ぶりに戻ってこられました。理事長さんもネロも私も同じ世代。お互い無理せず好きなことを頑張ろうとエールを送り合いました。来年も元気にお会いできたらいいなぁ。