すみれ組さん(年中組)がお家からパジャマをもってきたのを見せてくれました。
『パジャマ持ってきて何するの?』と聞くと、顔はニコニコしているのですが『・・・。』返事はありません。
お泊り保育の日は雨、お天気も悪く、子どもたちの気持ちもなかなか盛り上がらず、その上お家から『お泊りに行きたがらないのですが・・・』「子どもにどのように話したらいいのですか?』と問い合わせがあり、先生たちからSOSがありました。
こんな時は説明するより、ファンタジックな世界で遊ぶことが一番!
幼稚園にパジャマを持って来ていたので、子どもと遊ぼうと思いました。
『パジャマ持ってきたの。かっこいいパジャマ着て見せて!』と投げかけると、みんな大張り切りでパジャマを着て見せてくれました。
パジャマを着たらお昼寝タイム、好きなところでちょっと休むために、あちこちで特製ベットができました。
お昼寝タイムですからやっぱり読み聞かせが良いと思いました。お昼寝によく読んだ『いやいやえん』(福音館創作童話シリーズ)を読みました。この話はちゅーりっぷ保育園に通うしげるが主人公のお話です。表題作は嫌なことはしなくていい「いやいやえん」に1日通ったしげるが、規律のない世界がどう無茶苦茶になるかに気付くお話ですが、わたしは「やまのぼり」を読みました。子どもの創造に任せたファンタジーのお話なのでみんな真剣に聞いていましたが、鬼が住む黒い山にかかったとき、読むのをストップして発想を変えました。(怖さがお泊りに重なる不安があったからです)
すみれ組のみんなも『山登り』に行こうと提案すると、ノリノリでした。
山登りのためには準備体操
ダンゴムシやバッタに変身
タオルが変身グッズ
パジャマもタオルも片付け、山登りに出発です。幼稚園の「ブドウの木」がお山になりました。
赤い山、黄色い山、オレンジ山をみんなで登ったり、下ったり、走ったりしました。
山から下りでみんなで山登り成功をお祝いして踊りました。
『なにしてる?』
『花火をする練習です』
『花火をするためには暗くならないとできないから、暗くなるまで幼稚園で遊ぶのどう?』
『やりたい!』
『おなかがすくからカレーライス食べよう』
『かき氷もしたい!』
『宝ものをさがしにいかない?』
『いく!』
ということで、みんなで楽しいことを幼稚園ですることになり、なが〜く幼稚園で遊ぶ事にみんなが賛成と言う事になりました。
『小さい子にも、ゆり組さんにも内緒』だから、ゆり組さんに聞かれてもみんなお話することがありませんでした。
はじめてお家の人がいないところでお泊りするというのはハードルが高いので、子ども達が想像し、楽しみと思える事をみんなでやりながら、楽しみから冒険気分でお泊りできたらと願って、先生たちと計画しています。
天気予報も曇りから晴れになり、子どもたちの心を後押ししてくれているようです。