すみれ組さんのブーム

砂場遊びの定番といえば、山づくりや泥団子づくりです。砂をスコップでかき出せば穴が掘れ、積み上げれば山になり、手ですぐに崩すこともでき、丸めれば団子になるのです。何度でも作り直すことができ、作ったものはさまざまなものに見立てやすいので、想像力が育ちます。

すみれの子どもたちの遊ぶ姿をよく観察してみると、高い山をつくろうと慎重に砂を積みあげる姿や、団子を握りつぶさないよう力加減する姿などが見られます。しかし、失敗して山を崩してしまったり、団子を粉々にしてしまったりしています。こうした作業のなかで、子どもたちは集中力や忍耐力を高めています。

 

高く作り上げた山に橋を見立てて、木の板を置こうとしました。木が短すぎて二つの山にかけることができません。

 

なんと!シャベルを立てて、木の下につっかい棒を立てたのです。

子どもが3人乗っても崩れることがありませんでした。」

 

橋の下をくぐることもできました。

 

ソメイヨシノにサクランボがなっているのを見つけ、サクランボのピザが出来上がりました。

 

砂でケーキづくり、タケノコの皮に入れたのはアイスクリームでした。

砂遊びは、 どうしたら望む形が作れるかを自分で考え、試行錯誤や実験をしやすく、発見や気づきの機会が豊富にあるので、子ども自身が遊び込むことのできる最高の環境なのです。

 

おまけ

ゆり組も橋作りに挑戦し始めました。人間が通れて、乗ることができる頑丈な橋を作るためにゆりのプライドをかけて模索中です。

 

砂場から生まれる遊びは、実に多様です。
単純に砂をすくったりこぼしたりする操作遊び、ままごとなどのごっこ遊び、川作りや町作りなどの造形表現遊びにも使えます。ダイナミックな遊びから繊細な遊びまで、幅広く対応できるのが砂場のいいところです。

さらさらだったり、ドロドロになったり、その時々にちがう砂は、子どもにとっては魅力的なものです。形状の異なる砂を組み合わせることで、遊び方が無限大にあり、子どもにとって伸び伸びと自由な発想で取り組むことができる遊びです。