ちょっといい話の続き

11月の収穫感謝祭の時に「ちょっといい話」の記事を書きましたが、その話の続きです。(内容がわからない方は、よかったら11月15日の記事を読んでください)

収穫感謝祭の折に、園庭の木が相当伸びていたので、素人が伐採しているのを、偶然通りがかりに見られた方が、(後から分かったのですが一級造園技能士の方でした。)面識もないのに切った桜の木の切り口に塗ったらいいよと薬をくれたのです。

そして、桜の木を切るなら、木が寝ている1月か2月の寒い時が良いということを教えてくれました。

 

プロ意識に感動した園長、是非とも1月か2月頃に幼稚園の木を見てくださいと口約束をしました。しかし、本当に来てくれるのか、ちょっと疑いもありましたが、約束通り、二月に突然一級造園技能士の方が来てくれました。(感動!やっぱりプロ職人でした。)

 

園庭の木をすべて見て、園庭入り口の桜が1番心配とのことで、この桜を剪定してもらうことにしました。この木は樹齢80歳ぐらいだそうです。ソメイヨシノの樹齢も80歳だそうです。(ということはこの木はもう終わりということ、早とちりの園長動揺。)十分手入れをしたら、もっともっと老木も元気になるそうです。(鍛え方次第で人間も元気におられるから!園長の老体も鍛え方次第で保育者生命が伸びたら良いのになぁ)

 

桜の木の枝を切っている様子、ただただ感動でした。一級造園技能士が桜に話しかけながら木を切っているのです。伸びようとしている桜の枝を見極め、伸びるのを邪魔する枝を切っていました。切る枝も重なっているもの、枯れているものをどのあたりから切るか一本一本見極めていました。まさに子育ての姿だと思いました。

 

切った木や枝をトラックに運んでいます

 

切り口に薬を塗っています

 

車に取り付けてある機械を見事に操縦して、桜の木の間に入り、枝を1本1本見て回り

不必要な枝を落としてくれました。

 

 

園舎工事をして変わったことの一つが、園庭の木々がとっても元気になったことでした、。私は工事のあと園庭に良質な土を入れたので、木々に栄養が行き渡り、元気になったのではないかと思っていましたが、造園技能士の方が『確かに土が変わったことも大きいけど、工事で土が柔らかくなっことも要因である』ことを教えてくれました。

造園技能士が細い枝1本1本に話をしているような姿に、子育てに通じるものがあると思います。

木が眠っているときに、剪定作業をして、桜の木に負担をかけないとのことを知りました。

 

ベランダからの子どもの声援を受けながら作業をする姿、プロの美しさがありました。

 

剪定作業を終えた桜の木の形も美しく、さすがにプロの技と思いました。

この木が春に満開になり、多くの人たちが愛でてくれるのを楽しみに、雪解けを待ちたいと思います。