「 じ が ぞ う 」って文字をホワイトボードに書きました。
子どもたちは「じがぞう」ってなんだろうって不思議そうな顔をしながら私を見つめました。
私は子どもたちと、その時々にテーマを決めて、子どもたち一緒に絵を描いています。
自分の顔を何回も描いてきましたが、今回年長組の子どもたちに、あえて
『じがぞう』と 伝えると、「ぞう?」とニヤニヤ顔で友だちと話をはじめました。
自分発見のために、友達と顔を触りあったり、鏡を見たり
自分探しはとても楽しそうでした。
自分の特徴をほくろ、しわ、虫歯、怪我の傷痕など細かく描いているのをみると、
子どもたちの中に表現することが楽しくなっているようにも感じます。
パレットにうすだいだい、きいろ、オレンジ、おうどいろ、茶色、ピンク色など
顔の色を自分で作って、塗ることができるようにしておき、
一人ひとりが自分で考えて描きました。
自分の色を模索しながら描いた子どもたちの作品を見ていると、
就学時検診に出かける子どもたちとダブって
なんだか急に逞しく自信に満ちているように感じました。「そうだよね。小学生の準備しているんだもんね」
嬉しいけどちょっぴり巣立ちのさみしさを感じるようになりました。