2023年度の終園日、ホールにみんなが集まりました。お引越しするおともだちがどこに行くのかを地図で調べてみました。
さようならをする先生とまた会う約束の「指切りげんまん」をしました。「みんないつまでもいつまでもお友達だからね」
金沢市立馬場小学校が153年の長い歴史を閉じる閉校記念式典に参加しました。馬場小学校は私が卒業した小学校なので、今でも校歌をしっかり歌う事ができ、式典ではさまざまな事を思いながら、最後の校歌を歌いました。
馬場小学校は豊かな自然をはじめ、ひがし茶屋街や金沢箔など、歴史文化遺産等、城下町金沢の風情があふれる校下です。泉鏡花、徳田秋聲、尾山篤二郎といった文豪をはじめ、各分野に優れた人材を輩出していますが、時代の変遷や社会状況の変化に伴う児童数の減少により、紆余曲折を経ながら令和6年から統合することになりました。式典の最後に松本校長先生から野口金沢市教育長に校旗の返還があり、学校が無くなる、校歌も無くなると思うと涙が溢れてきました。(野口教育長は昔、馬場小学校の先生をされており、私の娘の担任をして頂きましたから、校旗を受け取る先生も複雑な思いだったのでは無いかと思いました。私には自分の学校であり、子どもたちの学校でもあり、自分たちの歴史が消えるような寂しさを感じました)
馬場小学校・馬場保育園の名前が消え、残ったのは馬場幼稚園・馬場公民館・馬場学童だけで馬場の名前がドンドン消えていくことを悲しく思いますが、多くの方々に馬場の名前を消さないでと言われ改めて歴史の重みと責任を感じました。
年度の終わりですから、卒園、転勤、引っ越し、就職とたくさんの別れがあり、毎日お別れのご挨拶があり、最近は涙腺が緩みっぱなしです。子どもたちの成長を喜び、先生や職員の巣立ちを心から喜びたいのですが、年のせいか喜びより寂しさの方が強くなっています。
3月の終わりに園長面談も終わりました。たくさんのお母さんとお父さんと新たな出会いとなりました。ともに子どもの育ちを語る事ができるのは園長として至福の時間でした。
色んなお話しをしてきた卒業生の保護者から、続きは小学校に行ってからもと言われ、「いつでもウェルカムですよ。」と約束しました。(気軽に帰って来れる園でありたいと思っています。でも私の体力が……。)
2024年度がすぐに開幕ですが、新たな出会いに大きな期待を持って歩みたいと思います。
これからもよろしくお願いします。