シンボルだから

園舎建築の時に、設計士の方にお願いしたことがありました。それが園庭の入り口にあるソメイヨシノの桜残り木とツリーハウスを保存して、新園舎を建築することでした。ソメイヨシノは人間で言うと80歳ぐらいで、桜の寿命が80年ぐらいだそうですが、手入れをすれば100歳までも生きると庭師の方が教えてくれました。そこで庭師の方に診てもらい、冬の桜が眠っている時に枝の手入れをしました。老木だけどシンボルツリーだから大事にしていこうと思います。(園長、自分と重なるのかもしれません)

 

もう一つのシンボルはツリーハウスです。根本が腐っていて大々的に修理をしましたが、屋根の部分から痛みがひどくなっています。ツリーハウスも寿命10年と言うことで、大体破棄しているようです。部分補修をいろいろ考えてみましたが、寿命以上に頑張ってくれたことがわかり子どもの安全を1番に考えて、取り壊して新たなツリーハウスを作ることにしました。

 

今日は足場が組まれ、ツリーがネットで覆われました。

 

 

アメリカの自然木で作られたツリーハウス、金沢では珍しい大型遊具ですから、幼稚園のシンボルとして立ち続けて来ました。

壊す前に。みんなでお別れ会をしたいとおもいます。

 

馬場幼稚園は今年創立113年です。長い歴史を紐解いてみると、色んな事があります。形あるものは消えてしまい、新しくされたものもあります。

時代に流されながらも、子どものために祈りながらキリスト教保育を行って来たことは変わっていません。

 

ソメイヨシノが開花し、ツリーハウスが新しく作られる頃に、馬場幼稚園が114年目をあゆみ出す事を願いながら、別れと出会いに感傷的になっている園長です。