伝えるのは命の耀き

園長全国研修の記念講演は、旭山動物園園長のお話でした。

旭山動物園の来園者が16年からうなぎ登りに増えていますが、飼育展示の目標は動物たちの凄さや、かけがえなさを感じてもらうこと、たくさんの命に囲まれている居心地の良さを感じてもらうことと考えているそうです。

展示している動物たちが「生き生きとしていること」で、見てもらうことは動物たちの「生活の営み」、つまり生きている命を通して、動物たちの凄い能力を見つけ、発揮出来るように工夫することです。

以前は動物たちを狭い檻のなかに閉じ込めて飼育して居ましたから、寝ているライオンに「つまらない」と思われた人が多かったようです。
ライオンが寝るのも習性であり能力だから、寝ている姿をいかに気持ちよく昼寝させるかと考えてだそうです。

動物たちのあるがままを受けめ、快さを共感するというお話は保育と共通するものでした。

動物たちの「ありのまま」に素晴らしさを感じ、価値を見つけ、自然の大切さに気付いてもらうこと、そのために大切なものを守るのは人間の習性ですと締めくくられました。

動物たちのお話は、大きな希望と課題を与えてくれました。
次の時代にしっかり伝えたいと思います。