顔の色

おじいちゃん・おばあちゃんのことを覚えて、ゆり組さんが絵を描きました。

絵を描く前に、お家の人と子ども達に "誰を書くのか" "どんな特徴があるのか" はなし合ってもらいました。お家の人から頂いた特徴は姿勢がいい。髪の毛ボブ。やさしい笑顔。グレーヘアー。野菜作り。などイメージが難しいものがありましたが、子どもたちは、頭の真ん中に毛が無い。歯が抜けている。眼鏡かけている。真ん中に白いひげ。歯が一本黒い。シワ。と具体的でしたから、子どもたちは特徴を見事に表現していました。

 

 

私は顔の色に拘って、いつもパレットに4色(うすだいだい、黄色、おうど色、橙色)を出しています。今回のおじいちゃん、おばあちゃんの絵には茶色も加えました。子どもたちに顔の色がいろいろあることを伝えています。しかし、子どもたちの顔の色はクレヨンの ”肌色”という感覚がなかなか変わらないのです。それは大人がそのように育って自然と伝えているからではないかと思います。

kur180525.1.jpg

kur180525.4.jpg

確かにどれを手にとっても ”はだ色”表示はありません。昔、”肌色”と言っていた色には「ペールオレンジ」「うすだいだい」など別の色の名前がついています。子どもたちのクレヨンや色鉛筆のかつての“肌色”の呼び方は別の名前に変わり、色の名前として使わなくなっています。差別という指摘が出てきたからです。私は子どもたちに呼び名より、顔の色が”うすだいだい”という感覚から、その人に合った顔の色を考えるように育ってほしいと思っています。(うすだいだい一色の顔色から描こうとしているしている人に合わせた色づくりができたらいいなぁと、思っています。)

おまけ

描いて欲しい人と描きたい子どもの思いのズレを無くするために、子どもの幼稚園の姿をYouTube配信することにしました。それなら父方、母方のおじいちゃん、おばあちゃんに送ってあげることができると思います。

(今、準備していますのでお楽しみ)