子らとともに

孫の小学校の伝承文化クラブの発表会が文化ホールで開催されたので見に行きました。文化ホールは幼稚園が毎年クリスマス祝会を行う会場なので、客席にいても舞台の準備をする人の動きが気になり、ソワソワした気分で開幕を待っていました。

伝承文化クラブでは三味線や太鼓を演奏したり、民謡を練習したりしていますが、その発表です。

 

民謡は作業をするときやお祭りのとき、お祝いや盆踊りなどのときに歌われていますが、生活と密着し、発展し、歌いつがれてきたもので、舞台の上では子どもと大人が一緒に歌ったり、踊ったり、演奏している姿が見られました。大人たちが大事にしてきたものが子どもたちに伝えられ、子どもたちが次の子どもに伝えていく姿を見ることができました。

 

民謡は伝承されているうちに自然と形になった歌ですが、私も小さい時からソーラン節、こきりこ節、おてもやん、炭坑節、黒田節、ちゃっきり節などを耳にして育ったように思います。

舞台ではプロの歌があり、演奏があり、和と洋のコラボがあり、子どもたちが大人たちから受け継いでいる姿に改めて伝承の大切さを感じました。

 

おまけに

 

舞台でバイオリンの演奏をしてくれたKちゃんは私が若い時代の教え子です。
4歳からバイオリンを習いはじめ、今はプロとして活躍しておられます。

30年ぶりの再会で、私は当時を思いながら演奏を聴き、胸が熱くなりました。

ロビーで偶然Kちゃんに合ったので「Kちゃん!」と声をかけました。Kちゃんが「あっ!近藤先生!」マスクをしている私を覚えていてくれたのです。彼女は1年だけ担任させていただきましたが、その後30年の月日がたっていたのに、覚えていてくれたのです。(感動でした。)立派になったKちゃんとの再会に心が躍りました。

昔も今も、子どもたちの育ちを夢見ている私は、Kちゃんの姿が神々しく見えました。(子らに恥ずかしくないように頑張ろうと後押しされた思いです。)