学びがいっぱいザリガニ釣り

アメリカザリガニは一度に数百匹の卵を産み、池の中でヤゴを食べたり、オタマジャクシを食べたりするので、ゆり組がヤゴを守るために立ち上がりました。

 

ザリガニがご飯を食べるとき、怒ったとき、逃げるときのザリガニポーズを再現して、「ザリガニ釣りに挑戦」、ゆり組の子どもたちはヒーロー気分です。
餌として、家からにぼし、えびせん、にんじん、かつおぶしを持ってくる子がいました。幼稚園では子どもの意見を参考にしてスルメ、ニンジン、キュウリを用意しました。

 

そこで困ったことが起こりました。釣り竿に餌を挟むクリップがうまくつけれず四苦八苦です。クリップに糸が通らない、通した糸を結べないのです。

 

何とかクリップが付いたつりざおを池に垂らしてみたら、糸が短すぎて餌が水面に浮かんでしまいました。それに気付いた子が石でおもりをつけていました(凄い!発見したんだね)

餌は池の中のザリガニに届いていませんが、子どもたちはまだわかっていないようでした。(子どもの気づきを待って、今は何も言わない!ここは園長忍耐する時です。)

 

竿にカップをつけて垂らす子がいました。蛸壺のイメージのようですが、カップにスルメを入れて池に垂らすと水の中に餌が落ち、カップも水の重みで落ちてしまいました。

どうしたらいいのか考えていました。

 

「つれた!」の声に、ほかの子が同じ場所に糸を垂らすので糸が絡み合う場面が見られました。(おんなじところで取りたい気持ちはわかるけど、トラブルんだよね)

 

だんだん要領がわかり、釣り上げた子にバケツを差し出したり、協力したりすることが出てきました。

 

はじめは全くつれませんでしたが、日差しが出てくると、水温が上がったためかあちこちでザリガニが釣り上がり合計19匹釣れました。先生が11匹子どもが8匹でした。

(私も2匹釣れ大満足でした。いくつになっても自己顕示欲が強い園長です)

 

 

ザリガニは川や沼や池をはじめ、農業水路や水田、ため池に生息して繁殖しているそうです。雑食性なので落ち葉や藻、水草などの植物や水生昆虫、オタマジャクシ、魚などを食べているそうです。身近なアメリカザリガニですが、特定外来種生物なので希少な生き物を減らし生態系被害を及ぶすために『捨てない』『拡げない』そこらへんには捨ててはいけないことを、ザリガニ釣りをしながら子どもたちに伝えていきたいと思います。