ゆり組が田植えをした、田んぼに虫送りに出かけました。
「虫送り」は本来なら夜、日が落ちてからする行事ですが、子どもたちに少しでも昔の文化に触れてほしいとの願いで、昼間に体験しています。
この行事は稲の害虫であるニカメイチュウの駆除が目的で、夜の闇の中、たいまつを掲げて歩くと、ニカメイチュウが火をめがけて飛び込み駆除されるという仕組みだそうです。
たいまつの後ろには「五穀成就稲虫送り」と書かれたのぼりの列が続きます。
5月に田植えした稲が順調に成長していますが、無農薬栽培の稲作で
害虫が心配され、里山メートの方々に昔の稲虫送りを再現してしていただきました。
のぼりは田上小学校の生徒が書いたものです。この言葉は「米・麦・豆・あわ・ひえ」の五穀が豊作となるようにとの願いが込められています。
日本の伝統行事が風化しないように、これからも出来る限り伝えていきたいと思います。
秋の収穫までいのししにも狙われないことを願っています。
虫送りのあと、田んぼの近くで色んな生き物を見つけました。
サンショウウオ、モリアオガエル、オタマジャクシを見て大喜びでした。
昔の田んぼにいた生き物がどんどんいなくなっているのは、農薬に弱い種が絶滅しているそうです。
環境に優しい無農薬でお米を作る大変さを、実感しました。今はまだわからなくても、人間たちのために、虫がいなくなることの意味を子どもたちが感じ、守るために何が出来るか考えて欲しいと思います。