雨模様の森の幼稚園を体験しようと角間の里山に出かけました。
空は真っ黒ですから、大降りにならなければいいのにと、チョット心配していましたが、
バスから降りると、暖かい日差しが出てきました。
子どもたちが『晴れろ。晴れろ!』と晴れろコールをしたので黒雲が
スーッと晴れて、思いがけない晴れの森の幼稚園となりました。
いつものように山に入る前に、アイスブレークをしました。
さっちゃんに今日のどんぐり植えの話をしてもらい、早速どんぐりを探すことにしました。
前に里山に来た時はどんぐりがいっぱいあったのに、今日はなかなかドングルを
見つけることができませんでした。
長靴で落ち葉をよけると、土に根をはやしたどんぐりや、土に埋まった
どんぐりを見つけることができましだが、皮だけだったり、穴あきだったりしていました。
が
山で拾ったどんぐりを畑に埋めるために、指で穴をあけた土の中に
そっといれ、上から土をかけました。
山のどんぐりの木がだんだん年をとり、どんぐりがならなくなっているため、
木が新しく育たないので、どんぐりを育てて山にかえし、
新しい木が育っていくようにして森を守るための お手伝いなのです。
どんぐりを土に植えたところに、脱穀した後のわらをのせることにしました。
子ども達は脱穀作業でわらの扱いにも慣れ、わら運びも さっさとみんなでやったり、わらものせることができました。
お手伝いをしていると、雨に混ざってあられが降り出しましたが
子どもたちは弱音をはかず、もくもくと作業をしていましたから、
その様子を見ながら 逞しくなったなあと園長感動でした。
時期が遅かったため、どんぐりが少なく、見つけても皮ばかりでした。
りすやねずみが食べたようです。そして見つかったドングリも穴の開いたものばかりで、
虫がどんぐりを家にしていると聞き、
どんぐりが人間だけでなくいろんな生き物の役に立っていることを知り
子ども達がそのお手伝いをすることができたことを嬉しく思いました。
どんぐりを通して自然の不思議と同時に人間が守るべきことは何か、
子どもたちと一緒に考える貴重な体験となりました。