物思う秋

 
 
今日は年長組の子どもたちと馬事公苑に出かけ、乗馬体験をしました。
 
馬場幼稚園が乗馬体験を始めてから、もう15年がたちました。
 
いつもお世話してくれるおじさんは変わりませんが、
 
行くたびに子どもたちにあった体験ができるように進化しているように感じます。
 
 
子どもたちは馬に乗るまでは緊張気味でしたが、2周する間に笑顔も出て、

馬の上からピースでサインをする余裕も出てきました。

 
 
子どもたちが乗った馬はホイミーとチーズという2頭の馬で
 
長い付き合いなのでチーズはもう相当の年と思いましたが
 
人間で言うなら50歳代ともう1頭は40歳代ということで、
 
まだまだ働き盛りのようでした。
 

私もがんばって子どもたちの勇姿を撮るために 久しぶりに二台のカメラをかづきました。

撮影の中で、私が一番格闘しているのが乗馬の写真を撮ることです。
 
 
以前は幼稚園の写真はカメラマンの父が撮ってくれていましたが、
 
3年前に父がなくなり、それ以来、幼稚園の写真は私が撮り続けています。
 
今は卒園アルバムの写真も撮り続けています。
 
 
写真のことを本気で習い始めたのは、父がなくなる1年前でした。
 
それまでは父のかばん持ちで撮影の手伝いをしていましたが
 
撮ることにまったく関心がありませんでした。
 
しかし、子どもたちと生活をしているうちに子どもの笑顔を撮りたくなり
 
カメラを手にするようになり、撮影した写真を見ながら父に教えてもらいました。
 
 
いつも思い出すのが、乗馬体験前日に、入院中の父がベットから起き上がり、
 
子どもと馬を一番良いアングルで撮るために、私の位置と馬の位置を

図解して教えてくれたことです。
 
 
 
最近はカメラを持って、子どもたちを撮影しながら
「もう少しいろんなことを教えてもらっておけばよかった」と後悔が残ります。


お天気にも恵まれた今日は、馬の正面、上半身、全形どのアングルがいいのか、
 
父の言葉を思い出しながら、あちこち角度を考えながら撮影しました。
 
しかし、反省ばかりまだまだ納得いくものがとれません!

 
父から譲り受けたカメラは重く肩に食い込んでしまいますが
 
シャツターの音と望遠の魅力で手放すことができませんが
 
 動きのあるものなので今回デジカメで乗馬に挑戦しました。
 
デジカメは フイルムと違いすぐに画面で確かめることのできる気楽さで
 
安心して何枚も撮影し、子どもの愛らしい表情をキャッチすることができました。
 
 
 
しかし、重くて出来上がるまでの緊張感のある父のカメラは
 
父のぬくもりが伝わってくるようで、私には宝物です。
 
体力をつけて、まだまだこの魅力に挑戦したいと思ってます。