最後のゆり組の森の幼稚園

元旦に起きた能登半島地震で、石川県青年自然の家が第2避難所になって、ゆり組の冬のお泊り保育では利用出来ません。災害で子どもの心のケアも考えて、お泊まりはやめて、幼稚園で夕方まで遊ぶ企画をしました。

天気予報では春の陽気になり、気温も20度になるということで、夕日寺健民自然園から御所の桜公園までをさまざまな体験をしながら、歩くことにしました。

 

海の見える丘からの眺めはあまりすっきり見えませんでした。突然木についている操作から大きな音がしたのでびっくりしました。熊除けのセンサーから光と音が出るようにしてあったのです。

 

落ち葉の上を歩くと、体がフワフワした感じになり、カサカサ! シャリッ! パリッ! クシャ!と面白い音がして楽しい気持ちになりました。

広場につくとみんなでテント張りをしました。

 

 

子ども達が自分で持ってきた水をリュックから出して、ヌードルの準備をしました。

バーナーでお湯を沸かして、それぞれが自分でカップに麺をいれ、スープとお湯を入れてもらいました。カップを持っているので麺の袋が開けれない、お湯の入ったカップの置き場所が確保できないから何もできない、カップが熱くて持っていられない、坂道なのでカップを置いたらこぼれた、など困ることがたくさん起こりました。

 

こんな場面をみつけました。

そばにいたお友達がカップヌードルをもって困っているのを見て、自分のコップを隣の友達に預け、リュックの中の箸箱からお箸を出してあげていました。終わると、友達に預けた自分のヌードルを貰って食べ始めました。

 

お家の人がおにぎりを入れ、ナイロン袋の口を結んでくれたのを解こうとしますが、少し結び目が緩んでもおむすびの重さで結び目がしまってしまい、何回も何回もがんばっていました。(おにぎりの下に手を添えて支えてあげ、解くのに付き合いました。ナイロン袋からおにぎりを出したとき、肩で大きな息をしていました。達成感?)

 

おまけ

熊除けのためのセンサーにカメラが付いていて、人がいない夜に動いている動物たちの映像を、きーさんが見せてくれました。映っていたのはカモシカ・いのしし・うさぎ・熊でした。冬眠している動物と、今も山を歩いている動物がいることを知りました。