駆け込みでした

金沢21世紀美術館で開催されている千利休展の最終日に駆け込みで見てきました。

ずっと行きたいと思っていたのに、なかなか時間を見つけられず、最終日に思い切って出かけました。

会場前は、私と同じように駆け込み客が沢山並んでいました。

 

ネイキッドがもてなす現代版「茶の湯」の世界と銘打ってありましたが、どのようにもてなしてくれるのかドキドキ・ワクワクして列に並びました。

 

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入り口の門が開くと、千利休が露地と呼んでいた茶庭がバーチャルで表現され、世俗を断ち茶室へ向かう人々の心の屑を払い落とす道に圧倒されました。

 

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茶室に入る前に手を清めるために置かれた手水鉢、手をかざすとアートが生まれ、あらゆる人が集まり、身を清めることで水面の美しい世界が豊かに展開していく作品に見入ってしまいました。


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茶筅の動きで現れるアート、茶室の床間の掛け軸が織りなすアート、さまざまな仕掛けのある茶室など千利休の世界が現代版で再現されていました。


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茶室 終わりとはじまりと言う作品は現代的な空間でそこに居合わせ人たちが一瞬ひとつになれたように感じました。

 

茶室に座り掛け軸を拝見するとき、日頃のバタバタした生活を忘れ、しばらく千利休の生きた時代にタイムスリップしたような気持ちになりました

 

おまけ

茶室のそばに箱が設置され、置かれた台に座って箱を被るように頭を入れ、心を静かにすると箱から音が聞こえる仕掛けがありました。

一つは鳥のさえずり、他の一つは川のせせらぎでした。鳥のさえずりは卯辰山で、川のせせらぎは浅野川で聞いているもので千利休の時代から変化の無い世界を感じて生きていることを再確認しました。

金沢に生活している私たちは知らないうちに千利休と同じ世界を感じていることを再確認して帰ってきました。