あれから8年!


今年の夏の暑さは格別のようでしたが、お盆を過ぎたころより、朝夕は涼しく残暑のように感じます。

いつのころからか、我が家の庭に柿の木が育ち、いまは夏の日差しを遮ってくれています。

先日、庭に水撒きをしながら、何気なく柿の木を見上げると緑の葉っぱの間に、
緑色の柿の実がついているのを見つけました。
「えっ!実がついている。」
それはおどろきでした。

亡き父が食べた柿の種を庭に投げていたのが、いつの間にか根付いたことに気付いていましたが、、
木にはなっても実を付けることはないと思っていましたから、
柿の実を見つけた時には父と出会ったような喜びでした。

父が亡くなって8年がたち、8年目に柿の実がついたのです。。
「桃栗3年柿8年」の言葉通り、8年目に2つの柿の実がついたのです。

父からの粋なプレゼントのように感じ、毎日緑の柿を見上げ話をするのが楽しみになりました。。
「おはよう、今日は暑そうよ。」
「もっと、もっとおおきくなって赤くなって~。」
「渋がきなのかな~。食べることができるといいのに・・・・・。相変わらず欲が強くって!」

何かの体験の中で、昔を思い出し親を懐かしく思うことがありますが、
柿の実の成長を通して思い出がさらに鮮明になってきています。

終戦の今日、親はどんな思いでこの日を迎えたんだろうと思いながら、
緑の柿の実に「ありがとう!」と、昔言えなかった思いを伝えました。