色作りからひっかき遊び

幼稚園のお絵描きでは、クレヨンやパスが大活躍。このいつも使っているクレヨンやパスですが、実はとても優れた画材です。力の入れ方や持ち方で線の太さや濃さが変わり、色を混ぜたり、ぼかしたりすることもできます。

 

 クレヨンもクレパスも成分はほぼ同じ、顔料、固形ワックス、液体油です。この配合の割合の違いが、性質の違いとなっています。

クレヨンは「硬い。折れにくい。線画に向く。」特徴があり、クレパスは「柔らかい。折れやすい。塗りに向く。」という特徴があります。幼稚園では、線で描くことが多いので、多少乱暴に扱っても折れにいクレヨンが用いられることが多いですが、私は混色や塗り広げなどの表現ができるクレパスを使う方が面白いと考えています。

 

色を混ぜることで、新たな色ができることを楽しみました。

 

クレパスの表現は意外と奥が深く、力の入れ方で濃さがかわり、太さを変化させることもできます。色を重ねることも、混ぜることも可能です。油絵のように盛り上がるような表現や淡いパステルのような感じを出すこともできます。

 

ひっかき絵をするため、クレパスを画用紙に塗り重ねました。

そして、スクラッチ技法もどきを行いました。
クラッチ技法とは削ったり、ひっかいたりして、表現する手法の事です。

ひっかくのに使う素材を様々なものに変え、表現の違いを楽しむのも、とても面白いです。そのために求められる力は、しっかり塗っていく事と、集中力です。

保育現場で行うスクラッチ技法で多いのは、下地にクレパスを使い、上からクレパスorアクリル絵具で黒く塗りつぶす方法です。今回はピンクを基調に好きな色を混ぜて、爪楊枝で引っ掻いて遊びました。

ひっかき方や色の組み合わせで、次々現れる色とりどりの世界に、思わず夢中になって楽しんでいました。