「バシューはどうしたの?」
「今日もお寝坊してこれなかったの!」
と子どもたちに聞かれ,急場しのぎの返事をしていた園長も
さすがに良心がとがめられ、今年度初めてバシューが登園しました。
待っていたゆり,すみれ組の子どもたちはバシューと遊ぶうちに
緊張していた表情がやわらかくなりました。
初ご対面のばら組の子どもは恐いもの見たさに,スタッフルームのドアを
開けたり閉めたりしていました。
中にはしっぽをひっぱり、あしをひっぱりバシューを追っかけまわり
子どもたちがいなくなるとバシューは疲れきって寝ていました。
夕方幼稚園の中でファミリールームの子どもたちと遊んでみんなが帰ると
なんとバシューもお庭に脱出してしまいました。
お気に入りの猫じゃらしで呼んでも、大好きな餌で呼んでもアスレチックの影に
隠れて出てきません、それどころか近付くと、ぷい!と逃げてしまいました。
ところが、野良猫の「とら太郎」(M先生が性別関係なく名前を付けました)が
いつのまにか やってきて人間のそばに座り、さわっも逃げもせず、大人しくしていました.
野良のとら太郎のほうが人慣れしていて、愛情一杯のバシューが人慣れしない!!
「とっかえたほうがいいんじゃない!」と先生達に言われ
「ひねくれ者のほうが可愛いもん!」
内心 ドキン!
猫は人間にこびないと言われ信じていたけど違うじゃん!
「バシュー」が「とら太郎」に比較され、わが子をかばう母の気持ちになりました。