朝晴れていたのに、黒い雲がドンドン張り出し、
お昼頃には強い雨が降り出しました。
強い雨は、夕方になってもなかなか降り止まず、
家事をしようと思っていたのに、気合いが入らずなかなか進みませんでした。
気持ちを入れ替え二階で片づけをしていると、やってきたのはケットシーだけでした。
「バシューはどこに行ったの?」と聞いてもケットシーは返事せず
バシューのお気に入りの場所を見て回りましたが
バシューはどこにもいませんでした。
もしや、ベランダに出てみると
「やっぱり!」
バシューは私の閉め忘れの戸の網戸を開けて雨の中を脱出していたのです。
「もう!」
雨の夜に黒猫を探すなんて、「無理!」と思い、
いつ帰るか分からないバシューを待つことにしました。
時間がたつうちに雨音は激しくなり「帰ってくるかしら~」心配は募るばかりでした。
心配でメールを打とうと思いましたが
「娘たちに連絡しても東京からはなにもできないだろう」
とメールを打つのを止めました。
しばらくすると、ケットシーが不安そうに窓にくっつき出しました。
「ケッちゃん、バシューは外に行ったから帰らないよ~。」
と言っても、ケットシーはガラスにくっついて離れませんでした。
ところが・・・・・。
窓の外にずぶぬれの黒猫が立っていました。
「かえってきた!!」
それからシャンプーして、乾かして、ブラッシングして、
あ~。つかれた~。
バシューは一生懸命毛づくろいをして、只今、反省中です。
バシューも窓から毎日外を覗き、外の世界に憬れていたのでしょう。
長い夢を少し叶えることができたから、今日は許すとするわ。