今日は母の命日でした。
64歳という若さで召された母を思って朝目覚めました。
転勤族の私たちが金沢に帰ってきたのが、今から26年前、母の看病のためでした。
半年の入院生活をして看病の甲斐もなく他界した母のことを
事あるごとに思い出していましますが、
お正月を迎えると、母と最後に迎えた病室のお正月風景が鮮明に蘇ってきます。
食べれなくなっていたのに、家から持っていたお節を口にし
「おいしいね」と言った母の顔を思いだします。
夜、NHKで「二本の木」という番組を見ました。
中途からの視聴でしたが
「お互いのガンを支えあい共に生きた夫婦の輝ける命の日々」
いたわりの愛を日記の朗読で綴った感動のドキュメンタリー番組です。
母の闘病生活が重なり、涙があふれました。
改めて、母はこんな思いでいたんだなと教えられたようです。
もっと、やさしくしてあげれば良かったと悔やまれます。
母が父を思い私にくれた最後の手紙に
「寒くなったので、お父さんが心配です。
なんにもできない人ですが、私には良くしてくれます。
私に免じて許してください。
お父さんをお願いします。
はやくかえりたい。」
震える手で必死に書いてくれました。
今も私の宝物です。