脱出犯です

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仕事から帰宅したら家にバシューがいませんでした。

家中どこを探してもバシューはいませんでした。

「脱出?」

「脱出の場所は?」

探し回ってわかりました、風呂場の窓をあけて出て行ったのです。

外は真っ暗ですから、そんな中で黒猫を探すのは大変なことです。

近所の人たちが餌を与えて飼っている野良猫たちが

バシューを探し回る私を見ていました。

野良猫達は堂々としているように見えます。


1時間近く暗い中を歩いて回りましたがバシューを見つけることができませんでした。

諦めて帰ると家に入るバシューが見えました。

野良が後追っていました。


家に入ってみるとダンボールハウスのうえにバシューがいました。

「どこいったの!も~う!」

私は上着を着ずに飛び出し1時間歩きまわりましたから

部屋で落ち着くと体がゾクッ!としました。

「あっ!風邪? あぶないあぶない」体を温めることにします。

バシューはあったかマットの上で夢ごこちです。

「バシューは幸せものかも」