
私の保育の原点でもある ナースリースクール に、60年ぶりに出会うことができました。
北陸学院短期大学附属ナースリースクールは「子ども部屋」と呼ばれ、宣教師の方々によって今から約90年前に建てられ、40年で歴史を終えた幼稚園。当時、幼児教育といえば4・5歳児が主流だった時代でしたから、2・3歳児のための場が用意されていたこと自体が、とても先進的で、深い祈りと愛に支えられていたことを感じます。大学を卒業して最初に私が勤めた園で、見る物、聞く物全てに魅せられ、幼児教育にのめり込みました。


当時は日本に、2.3歳児のための保育教材がなく、外国から届いた教材を翻訳しながら大切に使っていました。
私が勤めていた60年前に実際に使っていた パズル、絵本、楽譜 を、思いがけず今、手にすることができました。失った物を見つけたような喜びです。パズルは遊び込んだ子どもの手の跡で光っていました。


長い時を越えて受け取ったそれら一つひとつに、
「子どもを大切に育てたい」
「小さな命の育ちを信じたい」
そんな変わらぬ願いが、そっと宿っているように思います。あの頃の保育と、今の私自身が、静かにつながった――
それはきっと、これからの歩みをもう一度確かめるための、神さまからの贈り物なのかもしれません。

