我が家には18歳の黒猫がいます。犬派で来た私が、生まれて初めて猫を飼って猫派に鞍替えしたほど猫にはまってしまいました。猫好きになって猫と暮らしているとつい、人に「猫自慢」をしてみたくなります。
普段はそっけないのに、自分の膝に乗ってくる。そう、猫から選ばれし人になった「優越感」を持ちます。犬みたいに言うことを聞かないけど、媚びらないそれがまた自由でいいし、急に「にゃあ」と甘えてくると全て許してしまいます。猫が窓辺に座って外を眺めているだけで最強のインテリアになります。壁紙、ソファ、カーテン、あらゆるものをぼろぼろにしても「かわいいから許す」破壊と癒しの同居が猫の醍醐味なんです。(また、猫自慢をしてしまいました。
そんな猫が18歳になり、やたらに膝に乗って甘えるようになり、今は丸くなって動かなくなり、点滴で命を繋いでいる姿に「今日も生きている」と思うようになりました。
ところが、台所の片付けをしていたら「ガチャーン」という音がしました。
「猫が椅子からおちた!」「死んだかも!」恐怖でリビングを探しました。「いません!どこにもいないのです」「猫は最後は人のいないところに隠れるから・・・。(これは昔聞いた話で定かではありません)」
「でもいない!」「洗面所にも私の部屋にもいない」(日頃そこまで歩かないから)
「階段から落ちた?」(だったら死んでるわ)
恐る恐る階段を下りてみると床は水浸しです。水をよけて正座している黒猫を発見!




点滴をしてやっと生きている黒猫が、自分で階段を下りて、幼稚園の先生たちから頂いたお花を生けた花瓶を倒したのです。猫草も食べれなくなったのに、お花を愛でるために階段を下りてきたのか?
せっかく生けたお花は台無し、床一面の水の片付けにへとへとです。でもこの底力は何処から来るのかわからない、ハラハラしながら気まぐれに付き合うしかありません。(老々介護って大変です)