泥遊びの楽しみ

 最近の子どもは汚れるのを嫌う傾向にあるとはいえ、幼稚園の遊びでみんなと一緒にする泥遊びが大好きな子どもは沢山います。最初はとまどいを見せていた子も、しばらくすると楽しそうな友だちの様子に引き込まれて一緒に遊んでいます。
苦手な子どもたちの多くは、普段の家庭生活では、衛生面で問題があるとか服が汚れるなどの理由で、地面の砂や土に手をつけることを制限されているようです。子ども本来の欲求からすれば、興味あるものにはなんでも手を出すので、幼稚園の泥遊びは、欲求を解放する機会となると思います。

 

霧雨の中でたんぽぽ組さんが外遊びを始めました。手や足でじかに泥に触ることは、日常にはない感触と出会い、最初は気持ち悪いと思う子も、遊び始めると気持ちいいと感じ始めていました。

 

泥遊びのねらいは、手やはだしの足で泥の感触を味わうこと、泥でいろいろなものをつくること、友だちと協力して遊ぶことなどがあります。子どもたちの成長には、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を刺激してあげることは欠かせません。その中でも「触覚」は、全身で感じられる感覚で、子どもの情緒に大きく関わっていて、触覚を育むための有効な遊びのひとつが泥遊びです。

 

 

砂や土は、水を含むと粘土のようにさまざまな形を作ることができます。山をつくってトンネルを掘ったり、泥団子をお菓子やハンバーグなどに見立ててお店屋さんごっこやおままごとをしたりと、泥遊びは子どもたちの感性を刺激して創造力を高めます。

 

 泥んこ遊びは何歳からという決まりがあるわけではありませんが、体つきもしっかりして、手先も器用になる1歳頃を目安に、外遊びの一環として取り入れています。 

 

さくら組の子ども達は、泥んこ遊びを通じて、手や足を使って土と触れ合うことができるため、自分の体を自由に動かして遊ぶことができます。泥んこ遊びで筋力やバランス感覚、運動量などが向上し、更に身体の発達を促すことができます。

遊んだ後、給食をモリモリ食べてぐっすりお昼寝をしていました。