もも.さくらさんはね

 

もも・さくらさんは、一人で好きなあそびを楽しんだり、先生とゆったり関わって遊んだりしています。

それぞれが安心して過ごす中で、気がつくと自然に集まり、「おんなじこと」をして遊ぶ姿が見られるようになりました。

 

お友だちのしていることに心が動き、真似してみたり、並んで同じ動きをしたり。一緒がうれしい、同じがたのしい――

そんな気持ちが芽生えてきているもも・さくらさんです。

ばら組の今

ばら組さんがジャンケンカードを使って、ジャンケン汽車ポッポで遊んでいました。カードを出しても勝ち負けが分からず、二人でじーっと睨めっこ。なかなか勝負がつかず、みんなその場に固まってしまいます。

 

そこで園長が参戦。まずはカードを床に並べ、「取ったカードと同じもののところに集まってみよう」と、ぐっと分かりやすく。次は、その“集まる場所”を少し変えてみるなど、子どもたちの表情を見ながら、少しずつルールを変えていきました。すると表情がやわらぎ、体も自然と動き出します。

スキップをしたり、走ってみたり、二人組で「なべなべ底抜け」。最後はみんなで「はないちもんめ」。一つひとつの遊びを重ねながら、少しずつ集団で遊ぶ楽しさを感じていくばら組さん。戸惑いから笑顔へと変わっていく姿に、成長の一場面が感じられました。

汗を流してたくさん遊んだばら組さん。

給食の時間になると、自分でキッチンからおかずやお吸い物、ご飯を運び、食事の準備をしています。

最初はドキドキしながら両手でそっと運んでいたお吸い物も、今ではこぼさずに運べるようになりました。毎日の積み重ねの中で、「自分でできた!」という自信が、少しずつ大きく育っています。

たんぽぽ組の懇談会

2歳児たんぽぽ組の懇談会でした。

最初に一年を振り返った動画を見ながら、あんなことができるようになった、こんな表情をするようになったと、子どもたちの成長に思わず目を細めるひとときとなりました。

2歳児から3歳児への成長は、心も体も大きく広がる大切な節目です。2歳児では、身の回りのことに興味を持ち始め、「やってみたい」という気持ちが芽生えます。言葉はまだ拙く、思いがうまく伝わらず泣いたり怒ったりする姿も見られますが、それは自分の気持ちを一生懸命表そうとしている証です。

3歳児になると、「自分で」という思いがよりはっきりし、着替えや片付け、遊びの中でも主体的に関わろうとする姿が増えてきます。言葉も増え、嬉しい・嫌だ・困ったといった気持ちを少しずつ言葉で伝えられるようになり、友だちの存在を意識した関わりも見られるようになります。

この時期の成長は、できる・できないよりも「やってみようとする気持ち」を大切にすることが何より重要です。失敗を経験しながらも、大人に受け止めてもらい、認められることで、子どもたちは自信を育んでいきます。

園長からは、

「今の“やってみたい”という気持ちは、これから育っていく心と力の芽です。うまくできなくても大丈夫。大人が信じて見守ることで、子どもは一歩ずつ前に進んでいきます。園と家庭で一緒に、その成長を喜び合っていきましょう。」という励ましの言葉を伝えました。

最後にばら組に進級準備のお道具の採寸がありました。

いよいよ駄菓子屋さんに

お泊まり保育のお楽しみの一つは、駄菓子屋さんでのお買い物です。

先生から100円玉をもらい、子どもたちはちょっぴり緊張しながらも嬉しそうにお店へ向かいました。

最初は、どれにしようかじっくり品定め。色とりどりのお菓子を前に、目を輝かせながら真剣な表情で選んでいました。

値段を見て「これ買えるかな?」と考える姿もたくさん見られ、先生と一緒に数を数えたり、指を使って一生懸命計算したり。お気に入りのお菓子を選ぶ子、全部同じ物に決める子など、選び方は本当にさまざまでした。

無事にお買い物を終えた後は、買ったお菓子を箱に入れる作業です。入れすぎて箱が壊れてしまったり、うまく入らず蓋が閉まらなかったりと、ここでも試行錯誤。

「どうしたら入るかな?」と考えながら、最後まで自分でやろうとする姿に、お泊まり保育ならではの成長を感じるひとときとなりました。

おやつの箱作り

お泊まり保育に持って行くおやつを入れる箱作りに挑戦しました。箱の「面」を作る紙が何枚必要か、先生に教えてもらうのではなく、子ども自身が考えます。

紙を立てて貼り、立体にしようとしますが、思うようにくっつかず苦戦する姿も見られました。

「ここかな?」「倒れちゃう…」と試行錯誤する中で、箱の形を手で感じながら理解していきます。

そんな中、立体にする前に、紙を机の上に並べて回転図のように配置する子どもが現れました。

面と面のつながりを考え、形を頭の中で思い描いてから組み立てようとする姿に、成長とひらめきを感じます。うまくいかない経験も、気づきも、すべてが学び。

自分で考え、試し、工夫する時間が、お泊まり保育への期待とともに、子どもたちの自信につながっていきます。

中々の出来栄えです。

科学スクール

科学スクールが開かれ、ゆり組さんがスライム作りを体験しました。はじめは少し緊張気味だった子どもたちも、指導の先生の楽しい話術に引き込まれ、いつの間にか表情はにこにこ。

ノリと水を混ぜ、そこへ魔法の液を三回に分けて入れていきます。「どうなるの?」「まだサラサラだよ」と不思議そうにかき混ぜていると、だんだん手応えが変わり始めました。

 

「固まってきた!」「のびる!」

目の前で起こる変化に、驚きと歓声が広がります。触って、伸ばして、丸めて…科学の不思議を全身で感じながら、夢中になって遊ぶ子どもたち。

出来上がったスライムを、ぺたんと叩いたり、くるっと畳んだりしながら、自分の好きな色を少しずつ混ぜていくと、色が溶け合ってとてもきれいなスライムになりました。

「次はどんな色になるかな?」と、手触りや色の変化を楽しみながら、夢中になって遊ぶ子どもたちの姿が見られました。

 

“どうしてだろう?” “もっとやってみたい”

そんな小さな好奇心の芽が、そっと心に生まれた楽しい科学の時間でした。

私の原点

私の保育の原点でもある ナースリースクール に、60年ぶりに出会うことができました。

北陸学院短期大学附属ナースリースクールは「子ども部屋」と呼ばれ、宣教師の方々によって今から約90年前に建てられ、40年で歴史を終えた幼稚園。当時、幼児教育といえば4・5歳児が主流だった時代でしたから、2・3歳児のための場が用意されていたこと自体が、とても先進的で、深い祈りと愛に支えられていたことを感じます。大学を卒業して最初に私が勤めた園で、見る物、聞く物全てに魅せられ、幼児教育にのめり込みました。

当時は日本に、2.3歳児のための保育教材がなく、外国から届いた教材を翻訳しながら大切に使っていました。

私が勤めていた60年前に実際に使っていた パズル、絵本、楽譜 を、思いがけず今、手にすることができました。失った物を見つけたような喜びです。パズルは遊び込んだ子どもの手の跡で光っていました。

長い時を越えて受け取ったそれら一つひとつに、

「子どもを大切に育てたい」

「小さな命の育ちを信じたい」

そんな変わらぬ願いが、そっと宿っているように思います。あの頃の保育と、今の私自身が、静かにつながった――

それはきっと、これからの歩みをもう一度確かめるための、神さまからの贈り物なのかもしれません。